参院本会議で先の米国公式訪問に関する報告を行う岸田文雄首相=19日午後、国会(春名中撮影)

岸田文雄首相は19日の参院本会議で、11月の米大統領選の結果によって日米関係は揺るがないとの認識を示した。共和党のトランプ前大統領が再選された場合の対応を問われ「関心を持って注視している。日米同盟の重要性は民主党、共和党を問わず共通の認識が存在し、選挙結果が日米関係に影響を及ぼすことはない」と述べた。

バイデン米大統領との共同声明に、米軍艦船などの大規模補修に日本企業が従事できる仕組みの整備を明記した点を「米軍の即応性を高め、抑止体制の強化に資する。特定国との戦闘を念頭に置いたものではない」と説明し、理解を求めた。

安倍晋三元首相以来9年ぶりに国賓待遇で訪米した首相に対し、与野党の質疑が行われた。