自民党の武井俊輔衆院議員は2日、地元・宮崎県で記者会見を開き、自身が乗り秘書が運転していた車が、4月28日に県内の国道で制限速度を大幅に超え走行していたことを認め、「大変不見識であり、速度超過を惹起した件について事務所の責任者として本当に申し訳なく思っている。心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

その上で武井議員は、車に乗車していた時にスピード違反を認識していたかについては「全く気づかなかった」と説明した。会見に同席した事務所長は、運転していた秘書も急いでいてスピードは出していたが、超過している認識はなかったと説明した。

速度違反は、後部座席に乗っていた武井議員が車内の運転席付近を撮影した写真をXに投稿したことで発覚し、道路の制限速度は時速60キロだったが、写真には速度計に「91キロ」と表示されていた。事務所は、行政処分の対象となるかなどについて、警察と対応を相談しているという。

武井議員をめぐっては、2021年に、東京都内で秘書が運転し自身も乗っていた車検切れの車が自転車と衝突したものの、そのまま現場を離れようとした当て逃げ疑惑が問題となり、書類送検された後に嫌疑不十分で不起訴となっていた。また2019年にも当時の秘書が酒気帯び運転で追突事故を起こしていた。

車をめぐるトラブルが続いていることについて武井議員は2日の会見で「自動車に関して様々な形でご迷惑をおかけしてきたことは大変反省している。その後も法令遵守を秘書を含め徹底してきたつもりだがこのようなことになってしまった。足らざるところがあった。二度とこのようなことがないようにしっかり取り組んで参りたい」と語った。

武井議員は衆院当選4回で、宮崎1区から出馬し、前回選挙では比例代表で復活していた。派閥は岸田派に所属していた。