10月に福井県内で初めて行われる将棋の「竜王戦」に向けて31日、会場となるあわら市で実行委員会が発足しました。
  
実行委員会にはあわら市長をはじめ、県将棋連盟や対局会場のあわら市の温泉旅館「美松」などから関係者15人が参加しました。
 
あわら市の森之嗣市長は「全国から脚光を浴びる絶好の機会となるので、多くの観光客に訪れてもらうとともに、市民にも喜んでもらえる様々な企画を実施していきたい」とあいさつしました。
 
31日は、竜王戦の誘致による経済効果を最大化するための事業計画が示されました。具体的には▼ふるさと納税の返礼品として竜王戦の前夜祭の参加や対局会場の入場が組み込まれたツアーを販売すること▼対局の際、棋士に提供される食事のメニューを決める「勝負めしコンテスト」を開催することなどで、6月から順次進めていくことを確認しました。
  
事務局では、事業の予算に2200万円余りを計上し、このうち1800万円を市の補助金でまかなうとしました。
 
「竜王戦」は将棋界で最高位のタイトル戦で、今回の対局では、名人で八冠の藤井聡太竜王が4連覇をかけて戦います。県内では、竜王戦が初めて開かれることもあり、大きな盛り上がりが期待されています。
 
会場となる旅館「美松」の前田健吾取締役は「広く市民や県民に楽しんでもらえる企画を続々と作り上げていくことが決まった。対局場の名前は、市民や県民に決めてほしい」と話しました。
 
竜王戦あわら対局は10月19日、20日に行われます。これに合わせて、18日に「グランディア芳泉」で前夜祭が開かれ、20日には「清風荘」でプロ棋士による大盤解説会が行われます。       

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