放浪の天才画家として知られる山下清の生誕100年を記念した展覧会が佐賀市で開催中です。その見どころなどを15日からシリーズでお伝えします。今回は甥の浩さんに聞く「山下清の制作のこだわり」です。

【山下清の甥 山下浩さん】
「山下清はスケッチをしながら制作しているわけではなく、日本全国を放浪してその風景を頭に入れて家に帰ってから半年後・1年後制作をしていたわけなんです。頭の中に全て構図ができているのでどちらかというと“制作というより作業”迷いがなくかなりのスピードで紙を貼っていきます。ただし、時間だけは忘れない。朝起きるとだいたい1日の行動を決めてしまう。朝2時間制作して、お昼を食べてまた午後から3時間やると言うとそのぴったりした時間で進める。芸術家は集中すると時間を忘れると言うが、時間だけは忘れない。自分の決めた時間でぴったりと制作をやめてしまうんです」

「山下清展」は5月12日まで、佐賀市の県立美術館で開催されています。

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