初夏の城下町、金沢を彩った百万石行列。利家(としいえ)公の仲村(なかむら)トオルさん、お松の方の夏菜(なつな)さんは共に、能登に思いを寄せながら行列に参加していました。

6月1日、約41万人の観衆を沸かせた百万石行列。前田利家公を演じたのは父親が石川県出身の仲村トオルさん。お松の方役は、夫が金沢市出身の夏菜さん。石川に深いゆかりがある2人は、今回の大役に強い思いがありました。

仲村トオルさん:
「家族・親族、関東地方からも15、16人来ているので、こちらの親戚も。恥ずかしくないようにみんなに喜んでもらえるように最後までちゃんと全うしたい。こんな時に祭りかと言う人もいるかもしれないっていう覚悟。2011年(東日本大震災)の時に「僕が出た作品を観ている間はつらいことが忘れられた」という声を聞いた時にやってよかったなって思った。きょうもこういう時だからこそお祭りがあって良かったって思っていただけるように頑張りたい」

夏菜さん:
「金沢にいて能登半島地震を体感している。子供もいて。本当に大きい地震で本当に怖くて。同じ怖い思いをした方、まだ被災されて復興にも至っていない方々がたくさんいると思うがそういう方々の少しでもパワーに今回の祭りが力になれたらという思いで頑張りたい」

能登半島地震の被災地に思いを寄せながら始まった百万石行列。
始まって約1時間20分…

稲垣真一アナウンサー:
「お松の方・夏菜さん、いよいよ今から出陣でございます」

お松の方が登場しました。

夏菜さん:
「全部どの道もいつもは車に乗って走っている道なので不思議な気持ち。」

秋末械人アナウンサー:
「来ました。利家公、改めて金沢駅前に登場しました。」

仲村トオルさん:
「みなのもの、みなのもの、いざ出立じゃ!えいえいおー」

実はこのシーン、仲村トオルさんにはこんな思いが…

仲村トオルさん:
「直前になって目の前、地上にいる皆さんと遠くの同じ空の下にいる人たちにも届いてほしいという思いと空の上にいる方たちにも届いてほしいという思いを込めた」

能登への思いと共に2人は沿道を大いに沸かせながら、金沢城公園に到着しました。しかし、行列後の会見で意外な事実が…

仲村トオルさん:
「親戚が10人以上沿道にいたはずなんですが、1人も分かりませんでした。嬉しいことなんですが、色んな所から名前を呼んでくださって、色んな所を見て手を振っていたので」

夏菜さん:
「(これまでと)全然違う緊張がありまして、途中で呼吸の仕方を忘れて1回頭が真っ白になる瞬間があって、実は危なかったんですが私は無事に沿道で家族が手を振ってくれているのを見つけられて嬉しかったです」

初夏の金沢を豪華に彩った金沢百万石まつり。金沢から能登へ元気を届けてくれました。

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