棋聖戦五番勝負第1局の対局に臨む藤井聡太棋聖=千葉県木更津市で2024年6月6日(日本将棋連盟提供)

 将棋の第95期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)第1局が6日、千葉県木更津市で指され、藤井聡太棋聖(21)が挑戦者の山崎隆之八段(43)に勝ち、好スタートを切った。4連覇中の藤井棋聖がシリーズを制すると永世棋聖(通算5期)の条件を満たし、初の永世称号資格を手にするとともに、中原誠十六世名人(76)の持つ永世称号資格獲得の最年少記録(23歳11カ月)を1歳以上塗り替える。

 山崎八段は変幻自在な指し回しで相手を翻弄(ほんろう)する実力者で、NHK杯将棋トーナメント優勝2回など棋戦優勝8回を数える。タイトル獲得はなく、タイトル戦登場は2009年9月の王座戦以来約15年ぶり2度目となる。

 永世称号は、一つのタイトルを規定回数(永世名人は通算5期、永世王将は通算10期など)獲得すると資格が与えられる。名乗るのは原則として引退後だが、谷川浩司十七世名人(62)が還暦を機に襲位するなど、現役のうちに使うケースもある。【丸山進】

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