世界文化遺産の登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)について、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関は4段階の評価のうち上から2番目の「情報照会」を勧告した。7月21日からインド・ニューデリーで開かれる世界遺産委員会で最終的に判断される。

 佐渡島の金山は、相川鶴子(つるし)金銀山と西三川(にしみかわ)砂金山からなる。世界の鉱山で機械化が進む16~19世紀に手工業による純度の高い金の生産システムを発展させ、17世紀には世界最大級の金生産地となった。伝統的な手工業による金生産システムの最高到達点だとして、日本政府はユネスコに推薦していた。(田島知樹)

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