あいさつする井浦さん。ポスターのサングラスの男性が井浦さんが演じた若松監督=北九州市小倉北区で(小倉昭和館提供)

 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」など反体制派の映画監督として知られた故・若松孝二さん(1936~2012年)を追悼する映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」が北九州市小倉北区の小倉昭和館で上映されている。劇中で若松監督を演じた井浦新さんも初日に来館。再建を果たした昭和館にエールを送った。

 映画は1983年、若松監督が名古屋市に作ったミニシアター「シネマスコール」に集う人々の群像劇。「実録・連合赤軍」など若松監督の晩年の作品で数多く主役を演じた井浦さんは、仕事となると怒りっぽいが情にもろい若松監督をコミカルに演じている。

 シネマスコールは、ビデオの普及で映画館経営が困難を増した時代に開館。さまざまな逆風を乗り越え今も経営を続けている。井浦さんは「シネマコンプレックスとは違い世界各地の映画を上映、旅をさせてくれるのがミニシアター。子どもや孫の代まで昭和館を応援してください」と呼びかけた。上映は14日まで。火曜休館。【伊藤和人】

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