国立西洋美術館が開館

1959(昭和34)年 印象派の絵画、ロダンの彫刻を中心とする「松方コレクション」を保存・公開するために設立された国立西洋美術館が完成し、開館式が行われた。明治の元勲松方正義の三男で川崎造船の初代社長を務めた松方幸次郎(1866~1950)が欧州で買い付けた美術品の一部がパリで保管されていた。第2次世界大戦後のサンフランシスコ講和条約でフランスの国有財産となったが、日仏友好のため仏政府が日本に寄贈返還。その作品を受け入れるため、建築された本館はル・コルビュジエが設計し、海外にあるコルビュジエの建築作品とともに2016年、世界遺産に登録された。

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その他の出来事

水時計使い日本初の時報

671年(旧暦:天智10年4月25日) 『日本書紀』によると、天智天皇がこの日、漏刻(水時計)と鐘鼓(しょうこ)によって初めて時を知らせたとされる。その日を太陽暦に換算して、6月10日が「時の記念日」と定められた。1920(大正9)年に東京天文台と生活改善同盟会が制定。

「ミルクキャラメル」商品名に

1913(大正2)年 森永製菓が1899(明治32)年の創業以来製造販売してきた「キャラメル」の商品名を「ミルクキャラメル」に改称した。当時は1粒5厘のバラ売りだったが、翌14年にポケットサイズの紙サック入りミルクキャラメルを20粒入り10銭で発売すると、爆発的な人気を呼んだ。現在まで続くロングセラー商品。

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電話の時報サービス開始

1955(昭和30)年 日本電信電話公社(電電公社)が、「時の記念日」にちなんで時報サービスを東京でスタート。当初、サービスの番号は地域ごとに異なっていたが、64年4月に「117」に統一。公社民営化後は、同NTTの東西地域会社に引き継がれた。

北陸トンネルが開通

1962(昭和37)年 北陸本線の敦賀‐今庄(福井県)を結ぶ北陸トンネルが開通。13.87キロは当時日本最長のトンネルだった。敦賀と今庄の間には鉢伏山(海抜762メートル)がそびえ、古くから北陸道の難所だった。トンネルができる前、北陸線は山の西側を大きく迂回(うかい)する未電化の単線区間。北陸トンネル開通により複線電化され、関西と北陸を結ぶ同本線の輸送力増大に寄与した。

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