ロックバンドMrs.GREEN APPLEの新曲「コロンブス」のミュージックビデオ(MV)が植民地主義の肯定にあたるなどと指摘を受け、レコード会社が公開を停止した問題で、この曲をキャンペーンソングとしていた日本コカ・コーラは13日、同曲を使用したすべての広告素材の放映を停止したと明らかにした。MVの内容については事前に把握していなかったとしている。
- ミセスMVに識者「悪意なくても差別」 透ける「名誉白人」の意識
12日に公開されたMVは、バンドのメンバー3人がコロンブス、ナポレオン、ベートーベンとみられる人物にそれぞれ扮し、ある島で類人猿たちと遭遇するという設定。
メンバーが類人猿に人力車を引かせたり、西洋音楽や乗馬を教えたりする場面などがあり、植民地主義を想起させるなどとSNSなどで批判が飛び交った。所属レコード会社のユニバーサルミュージックは13日、「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」として、動画の公開を止めた。
「遺憾に受け止めている」
この曲は日本コカ・コーラの音楽キャンペーン「Coke STUDIO」のキャンペーンソングとして書き下ろされた。
同社は13日夜、朝日新聞の取材に「コカ・コーラ社はいかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております。これは、我々が大切にしている価値とは異なるものです」と回答した。(野城千穂)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。