江戸時代末期に米沢藩の最後の藩主を務めた上杉茂憲に関係する資料を集めた特別展が、米沢市の上杉博物館で開かれている。
上杉茂憲は米沢藩の最後の藩主で、明治時代には沖縄県で現在の県知事にあたる県令を務めた。特別展には、茂憲や家臣による書状や、戊辰戦争で使われた武器、明治天皇が米沢を訪れた際に使われた椅子や絨毯など、幕末から近代にかけての資料61点が並んでいる。幕末に京都に上洛した際に記した文書や、趣味として知られた漢詩や俳句などから、茂憲の公私両面での姿を知ることができる。また会場には、鎌倉時代に作られたといわれる上杉家伝来の刀剣「五虎退」も並んでいる。明治天皇が米沢を訪れた際に非常に気に入ったといわれる「五虎退」は、近年では刀剣を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」に登場するなど幅広いファンを獲得していて、会場内でひと際注目を集めている。この特別展は米沢市の上杉博物館で6月23日まで開かれている。
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