3年ぶりに帰ってきました。新型コロナウイルスの感染拡大で打ち切りとなった2021年以来となる木下大サーカスの公演が週末、始まりました。
鍛え挙げられた名人芸。
世界各国から集う一流のアーティスト達が競演するスーパー・ミラクルイリュージョン。
子供から大人まで魅了するエンターテイメント集団「木下大サーカス」がこの週末、3年ぶりに広島に帰ってきました。
1902年に旗揚げした木下大サーカス。
日本だけでなく世界中にその魅力を発信。
120年以上の歴史を経て世界三大サーカスの一つに数えられるまでになりました。
しかし、新型コロナの感染拡大で団員たちは、その技を披露する場を失ってしまいました。
【木下サーカス・木下英樹取締役】
「公演を中止いたしまして、約5ヵ月ほど公演ができない状態が続きました」
【中尾梨沙さん】
「不安な気持ちでいっぱいだったんですが、練習をしないとどんどん自分の芸の質が下がってしまうので、自分との闘いですね」
再び舞台に立てる日を信じ、本番を想定した練習を重ねてきました。
収入が途絶える中、裏方も含め社員は70人。
【木下サーカス・木下英樹取締役】
「たくさんんの動物たちもいますので、エサ代とか大型のエアコンとか空調関係にもかなり費用がかかりますので」
そこで始めたのがクラウドファンディングでした。
目標金額は1000万円。
しかし、結果は…想像をはるかに上回る3076万円。
1796人が、支援してくれました。
団員はそこから勇気をもらいました。
【木下大サーカス・木下英樹取締役】
「無くなってほしくないとか、小さいときにおばあちゃんおじいちゃんに連れていってもらって、あのバイクショーを今でも覚えてるよとか、そういった昔の思い出と、これから子供たちを連れて行ってサーカスを楽しみたいというようなたくさんの応援メッセージがありました。これはどうしてもなくしてはいけないなと」
こうして、歴史を守ってきた「木下大サーカス」の3年ぶりの広島公演。
息をのむようなアクロバットな曲芸が披露されました。
そしてサーカスを彩る動物のショー。
会場を埋め尽くした大勢の観客を魅了しました。
【木下サーカス・木下唯志社長】
「3~4年の間にいろいろな工夫や改善をして、衣装も音楽も照明もありとあらゆるものが新しくなっています」
広島公演は、9月9日までおよそ3月間、興奮の舞台を繰り広げます。
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