放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は19日、テレビ東京が昨年3月に放送した「激録・警察密着24時‼」を審理すると発表した。審理入り決定は18日付。
BPOやテレ東によると、番組で取り上げたのは人気漫画・アニメ「鬼滅の刃」を連想させる商品に関する不正競争防止法違反事件。逮捕の場面などを放送された会社役員らが、番組では逮捕された4人のうち3人が不起訴になった事実に言及せず、過度なナレーションやテロップも付け、4人の名誉を著しく傷つけたなどとして、BPOに申し立てていた。
テレ東は今年5月末、「不適切な内容があった」などと謝罪して番組の制作中止を発表。今月3日には、当時の制作局長ら番組担当者を懲戒処分にしたと発表した。BPOの審理入りを受けてテレ東は19日、「本事案を重く受け止め、審理には誠実かつ真摯(しんし)に対応していく」とのコメントを出した。【平本絢子】
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