22日、歌舞伎俳優・尾上右近さんの自主公演 第八回「研の會」記者発表会が行われ、右近さんが連獅子を演じる尾上眞秀さんと共に登壇しました。

尾上右近 自主公演 第八回「研の會」記者発表会(左から 尾上眞秀さん・尾上右近さん)


今公演では「摂州合邦辻」と「連獅子」を上演。「摂州合邦辻」では右近さんが玉手御前を、「連獅子」では右近さんが親獅子の精、眞秀さんが仔獅子の精を初役で務めます。 右近さんは "8回目という事で規模も拡大し、うれしいです。合邦辻は母との、連獅子は父との、どちらも「親の愛」をテーマに歌舞伎に親しみやすい演目となっています" と挨拶しました。自主公演については "やりたい事をやるのは責任も大きくなるが、責任を背負いすぎずに楽しんでやりたいです" と意気込みを語りました。

尾上右近さん



一方、眞秀さんは "いま頑張って練習しているので、ぜひ見に来てください" と挨拶し、緊張について聞かれると "大丈夫です" と、きっぱり言い切り堂々とした様子でした。見どころについては "激しいところとゆっくりなところがあって、切り替わるところが面白いです。今、本番っぽくやっています" と説明。衣装もカツラも大変重いそうですが、稽古中での工夫を聞くと "すごく暑くて、対策しないと熱中症になるので気をつけています" と明かすと、右近さんは "気にしてなかった。僕は前々回の自主公演で、お芝居中に全身がつっちゃって、網の上のスルメの気持ちが分かりました。全然対策をしていなかったので眞秀くんの方が、ぜんぜん僕よりプロ意識が高い" と舌を巻いていました。

尾上眞秀さん


眞秀さんが「初代 尾上眞秀」襲名から1年経った事について聞かれ "安定してきました" と応えると、右近さんは "すごいね。僕は「右近」に慣れるまで5年ぐらいかかった" と驚いた様子。今回の連獅子出演のオファーについては、母の寺島しのぶさんからは "絶対にここでやっておいた方が良いと言われた" と背景を明かしていました。

尾上眞秀さん


眞秀さんは、右近さんのように自主公演してみたいですか?と聞かれると "やってみたいです" 演目については "「め組の喧嘩」とかカッコいいのがやってみたい" と即答。すると隣の右近さんがコソッと "お金かかるぞー。・・・でも俺も出る" と将来の出演を懇願していました。

尾上右近さん


尾上右近 自主公演 第八回「研の會」は、大阪・国立文楽劇場で8月31日・9月1日、東京・浅草公会堂で9月4日・5日の開催を予定しています。

【担当:芸能情報ステーション】

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