新潟市西蒲区の旅館で棋聖戦・第2局を戦い、勝利した藤井聡太棋聖。2連勝でタイトル防衛とともに永世棋聖の称号に王手をかけた。対局前日に「思い出深い地」と話した藤井棋聖が新潟決戦で選んだ勝負メシ・勝負スイーツを取材した。

藤井八冠 勝負スイーツは“三色だんご”

新潟市西蒲区の旅館「髙島屋」で行われた棋聖戦・五番勝負の第2局。このシリーズで勝てば永世称号を手にする藤井聡太棋聖に山崎隆之八段が挑戦している。

藤井聡太棋聖と山崎隆之八段
この記事の画像(8枚)

この対局の行方とともに注目されたのが、勝負メシと勝負スイーツだ。

特におやつについては、今年、新潟市がオススメのおやつを一般に公募。約3000人のネット投票から選ばれたスイーツ6品が候補に上がった。

ネット投票で選ばれたスイーツ6品

この中から、藤井棋聖が午前のおやつに選んだのが、新潟市秋葉区の老舗和菓子店「御菓子司羽入」が作っている「三色だんご」だ。

こしあん、白あん、すりごまの3つの味が楽しめ、創業当初から店の名物商品となっている逸品だ。

御菓子司羽入の三色だんご

羽入由介社長は「まず、本当にうれしいのが一番。お客様の投票があって、初めて票が集まって立てたので、期待に応えられたのが一番うれしかった」と喜んだ。

三色だんご “鉄道”にゆかりが

また、この三色だんごは鉄道の街・新津で駅弁として販売されたのが始まりだという。まさに電車好きの藤井八冠にとってはぴったりのおやつだ。

また、駅弁らしさが残る容器にもこだわりがあるという。

「木の箱に入っていて、そこからお団子を取って食べる。あの風味が隠し味なので、そこを生かしたいということで木の枡に入れて、木の風合い・自然の風合いを出すため、ああいう形で提供している」

また、羽入社長は「3種類食べてエネルギーにしていただいて、頭が活性化して勝利に結びつけばと思っている」と藤井棋聖の活躍に期待を寄せていた。

一方の山崎八段は午前のおやつに新潟市中央区のルーテシアが販売する「さわ山アンバターシュー」を選んだ。

ルーテシアの「さわ山アンバターシュー」

勝負メシには“ノドグロ”

そして、気になる勝負メシは、藤井棋聖が近海のど黒の「Wのど黒御膳」を注文。ノドグロを刺身と塩焼きで楽しむことができる贅沢な御膳だ。

提供:日本将棋連盟

また、山崎八段は「にいがた和牛のひれステーキ」を注文した。

新潟グルメを堪能した両者の戦いは111手で決着。藤井棋聖が2連勝でタイトル防衛、そして史上最年少の永世棋聖に王手をかけた。

2023年に棋聖4連覇を達成した新潟の地で、今回も強さを見せた藤井棋聖。さらなる活躍に期待だ。

(NST新潟総合テレビ)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。