秋田県内最大規模の公募美術展「県展」が秋田市で開かれていて、個性豊かな数多くの作品が訪れた人を魅了している。

秋田県美術展覧会(県展)は、県出身または県内に住む作家の作品を一堂に集めた、県内最大規模の公募美術展だ。

秋田市のアトリオンと県立美術館、にぎわい交流館AUを会場に、日本画や彫刻など7部門で入賞・入選した829点が展示されている。

工芸部門の特賞は、中国出身で秋田公立美術大学の大学院で漆器づくりを学ぶ余(よ) 丹ろ(たんろ)さんの螺鈿蒔絵箱「イワウチワ」。磨き上げた漆や独創的な造形、貝殻を宝石のように仕上げる優れた技術が評価された。(※余丹ろさんの「ろ」は王へんに路)

写真部門で特賞のAKT秋田テレビ賞に輝いたのは、秋田市の伊藤正人さんの「来訪神」。絶妙な瞬間を捉えた一枚から、一目で伝わる力強さ。光の取り入れ方やピントの合わせ方など高い技術で接写された臨場感のある作品に仕上がっている。

県展は6月26日まで開かれている。

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