ゴジラのテーマ曲を作曲した伊福部昭さんの記念館が、伊福部さんとゆかりの深い鳥取市に1日オープンしました。新たなゴジラの聖地に期待がかかります。

鳥取市河内にオープンした伊福部昭記念館。作曲家・伊福部昭さんといえば、ゴジラのテーマの作曲者です。

2006年に91歳で亡くなった伊福部昭さん。代々、因幡国一宮である宇倍神社の神職を務めていた伊福部家の子孫で、本籍は鳥取に置き、お墓も宇倍神社にあります。5年前、娘の玲さんが神奈川県から鳥取市に移住。昭さんの生誕110年、ゴジラが誕生し70年の今年、買い取った古民家を改装し記念館を開館しました。

館内には昭さん直筆の譜面や、愛用していた硯や筆記用具が。
昭さんが作曲の合間によく演奏していたという、リュートと呼ばれる楽器。
さらに砂糖でできたゴジラも。昭さんの卒寿祝いに作られたものです。
ここでしか見ることのできない貴重な資料が100点以上展示されています。

訪れた人:
「オープンの日に一番で来させていただきました」
「伊福部先生の曲聞いたときすごい衝撃を受けて、鳥取にゆかりがあるということも初めて知って、聖地になっていけばいい」

メインの展示は再現された昭さんの書斎。机、椅子などは昭さん自身が設計したもので、この机から幾多の名曲が生み出されました。

伊福部玲さん:
「ゴジラの時はこの机ですし、一日中タバコの火が消えない母に、タバコばっかり吸ってって怒られてましたけど」

伊福部さんが手がけた映画音楽は、約300本、6000曲以上。
今後、展示する譜面の数も増やし、内容も充実させていく計画です。

伊福部玲さん:
「父の書いたものを見ていただきたい。ここが多分、父の安住の地だと思う」

鳥取市に誕生した偉大な作曲家ゆかりのゴジラの聖地…伊福部昭記念館では、7月は7日までオープン。8月からは月初めの金曜日から4日間、開館する予定です。

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