県は、旅の目的にもなる上質な民宿に向けて、リニューアルを促す支援制度を設けています。その制度を活用した第一号、美浜町にある宿が整備を完了し、17日、お披露目されました。従来の海水浴客中心から富裕層に目を向けていきます。
 
民宿から“上質な海の宿”へと大規模改修を終えたのは、美浜町丹生にある旅館「かつみや」です。立地を生かして、新たに若狭の海をのぞむカフェスぺースを設け、和室だった食事処や客室を洋室に改修。さらに、客室数は15室から8室に減らし、各部屋 にトイレや洗面台などを設けました。
 
「かつみや」女将・山瀬亜由美さん:
「美浜町はとても海が美しいので海を見ながら日常を忘れて過ごしてほしい」
 
従来は海水浴客が中心でしたが、富裕層の取り込みを図ります。また、食事もリニューアルしました。地元の漁師や農家から仕入れる食材は、これまでの大皿からコース料理に仕立て、食の魅力アップも図りました。加えて、近くの水晶浜での結婚式の前撮りやコスプレーヤーの撮影など、ニーズを踏まえて専用の部屋を新たに整備しました。
 
県は民宿のリニューアルを支援していて、今回の改修は補助率が2分の1と最も大きい、上質な宿への改修の第一号となりました。

県や町では、民宿の新鮮な食に付加価値を付けた宿が、地域のフラッグシップとして観光業をけん引していくことを期待しています。

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