羽生善治九段=和田大典撮影

 将棋の羽生善治九段(53)は4日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第72期王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝で広瀬章人九段(37)に勝ち、挑戦者決定戦に進んだ。藤井聡太王座(21)への挑戦を果たすことになれば、現役の日本将棋連盟会長としては1986年の名人戦で挑戦者になった大山康晴十五世名人以来、38年ぶりのタイトル戦登場となる。羽生九段はタイトル獲得通算99期。今年は将棋連盟創立100周年に当たり、節目の年を通算100期への挑戦で彩れるかが注目される。

 挑戦者決定戦では、5日に指される準決勝、鈴木大介九段(49)―永瀬拓矢九段(31)戦の勝者と対戦する。

 羽生九段は2017年に竜王位を奪取して99期目のタイトルを手にした後、名人戦、棋聖戦、竜王戦(2回)、王将戦で100期を懸けて戦ったがいずれも敗れている。【丸山進】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。