7月12日から勝山市の県立恐竜博物館で、リニューアル後初の特別展が開かれます。見物の一つ「ティラノサウルスの実物の頭骨」がカナダから県立恐竜博物館に届きました。
          
5日は物流業者が、ティラノサウルスの実物の頭骨が入った木箱を開けました。恐竜博物館としては初めての展示となります。
  
田島嘉晃アナウンサー:
「特別展の目玉の一つ、ティラノサウルスの頭骨『ブラックビューティー』。長さは1.27メートルで若い個体だということです」
  
1980年にカナダで発見されたこの頭骨は、所蔵するカナダの博物館から、特別展に向けて借り受けました。これまでに発掘されたティラノサウルスの化石の中でも、特に保存状態が良いということです。
 
福井県立恐竜博物館・薗田哲平さんは「地層の中で化石になる過程で地層中のマンガンの成分を取り込み、化石の色が真っ黒になっている。ブラックビューティーといわれる由来です」と話します。
  
また、若い個体であることがよく分かるといいます。
 
福井県立恐竜博物館・薗田哲平さん:
「年をとったティラノサウルスは、鼻や目の辺りがゴツゴツしたり出っ張ったりする。ブラックビューティーにはそういった特徴が見られず比較的なめらかな表面をしているので、若いうちに死んでしまったティラノサウルスと考えられている」
  
このほか、ティラノサウルスの仲間で全長6メートルのゴルゴサウルスの全身骨格の化石もカナダから到着し、日本初公開されます。いずれも7月12日から始まる特別展で見ることができます。

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