第77回カンヌ国際映画祭で、日本のアニメーションスタジオ「スタジオジブリ」に名誉パルムドールが贈られることが決まった。17日、同映画祭事務局が発表した。
パルムドール(黄金のシュロ)は同映画祭のシンボルで、名誉パルムドールは世界の映画界に功績があった個人に贈られる。団体が選ばれたのは初めて。同映画祭は授賞理由を「ハリウッドの巨匠と並び、宮崎駿と高畑勲という卓越した物語作家と多くのキャラクターたちによって、40年にわたってアニメ映画に新風を吹き込んできた」として、功績をたたえた。
同映画祭はスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーのコメントも発表。鈴木氏は「大変光栄だ。ジブリは、子供から大人まで全ての人に、質の高いアニメーションを提供しようと努めてきた。ジブリのアニメは世界中で見られているが、ここまで長い道のりだった。自分も宮崎も高齢だが、ジブリの精神を受け継ぐスタッフが新たな挑戦を続けてくれるだろう」と述べている。
今年はほかに、米国の映画監督、プロデューサーのジョージ・ルーカスさんにも名誉パルムドールが贈られる。【勝田友巳】
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