小学6年と中学3年を対象とした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、文部科学省は8日、2027年度から学習用端末を用いてオンラインで出題・解答する方式(CBT)に全面移行する案を有識者会議に示した。学校や教育委員会から意見を聞いた上で、秋にも正式決定する。

学力テストは07年度から国語と算数・数学は毎年、理科と中学英語は3年に1回程度行われている。段階的にオンライン化を進めており、25年度は中学理科をCBTで実施する。

文科省の案では、26年度に中学英語の「聞く」「話す」「読む」「書く」の全技能でCBTを導入。27年度から小中の全教科に広げる。紙の問題冊子は廃止する。

同省はCBT移行の意義について、動画や音声、表計算機能などを用いた出題・解答が可能な点などを挙げている。

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