囲碁の国際棋戦「第10回応氏杯世界選手権」準決勝三番勝負第3局が9日、中国・浙江省で打たれ、一力遼本因坊(27)が柯潔(かけつ)九段(中国)に白番中押し勝ちし、2勝1敗として決勝に進出した。一力本因坊が決勝に進むのは初めて。日本勢が国際棋戦で決勝進出を決めたのは、2017年の井山裕太王座以来、7年ぶりとなる。謝科九段(中国)との決勝五番勝負は8月に開幕する予定。
応氏杯は4年に1度開催され、今回は日本、中国、韓国などから棋士計56人が出場した。
一力本因坊は準決勝三番勝負第1局で敗れたが、第2局は終盤の読み比べを制して勝利。この日の第3局も中盤に相手の隙(すき)を突いてリードを奪うと、その後も的確な打ち回しを見せて快勝した。
一力本因坊は「1局目があまり見せ場のない負け方だったので、切り替えて、2、3局目をどうやっていこうかなと思っていた。結果を出すことができてうれしい。謝科(九段)さんには前回の応氏杯準決勝でやられているので、そのリベンジをする気持ちで頑張りたい」と語った。【武内亮】
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