武宮陽光理事長=日本棋院提供

 日本棋院は9日、理事会を開き、新理事長に武宮陽光(ようこう)六段(47)を選任した。武宮理事長は記者会見で「囲碁ファンの期待に応え、囲碁界に新しい風を吹き込み、より一層愛され、親しまれる棋院になれるよう努力したい」と抱負を語った。

 武宮理事長は東京都出身で、本因坊6期など通算タイトル数24を誇る武宮正樹九段(73)の長男。小林覚前理事長(65)に続いて2代連続で棋士がトップの座に就く。任期は2年。

 日本棋院は今年創立100年を迎えるが、近年財政状況が逼迫(ひっぱく)し、日本棋院東京本院の老朽化も進むなど課題は多い。武宮理事長は「経営改革委員会を作って外部の方に入ってもらい改善を図っていきたい。施設の売却案もあるが、現在地の有効活用が一番望むところだ。専門家の話を聞くなどして問題を精査したい」と話した。日本棋院は17日、創立100周年の記念祝賀会を開く。【武内亮】

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