【サンパウロ時事】世界最多の日系人を抱えるブラジルのサンパウロで12日、日本文化を発信する毎年恒例の祭典「日本祭り」が3日間の日程で開幕した。会場では和太鼓の音が鳴り響き、日本の郷土料理が提供された。
海外で開かれる同種の祭典として世界最大級で、25回目の今年は20万人の来場者が見込まれる。日本文化をブラジル人に知ってもらうほか、日系人の次世代に伝える役割も担う。今では「ブラジル各地で開かれる日本祭りの見本になっている」(主催者の日系団体)という。
毎年会場を訪れるサンパウロ在住のマリアナ・マシャドさん(27)は、「ポケットモンスター」など日本のアニメを見て育ち、ラーメンなど日本食も好物だ。「日本で生まれるべきだった」と笑顔で語った。
今年は祭りとの相乗効果を狙い、日本各地の食品メーカーなどが地元企業を相手に商談を行う物産展も初めて開催された。40都道府県から参加し、海産物や酒、食品といった産品を売り込んだ。みそなど地元の伝統的な発酵食品を宣伝する石川県産業政策課の浜家大士さん(43)は「商品を通じて石川県に興味を持ち、実際に来て思い出をつくってもらいたい」と期待を込めた。
12日、ブラジルのサンパウロで開かれた日本祭りで披露された和太鼓の演奏
12日、ブラジルのサンパウロで日本祭りに合わせて開催された物産展
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