日本三大祭りの一つ、祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行が17日、京都市内であった。「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)が響くなか、「動く美術館」と称される豪華な山鉾23基が都大路をゆっくりと進んだ。

 午前10時ごろには9番目を進む鶏(にわとり)鉾の車輪が四条通で壊れるトラブルがあり、後続の山鉾が進めなくなる場面も。月鉾など後ろの山鉾が、立ち往生している鶏鉾の横を追い抜いて進むなど、四条通は一時混乱した。

 これに先だち、先頭の長刀(なぎなた)鉾は午前9時に四条烏丸を出発。見せ場の一つの「しめ縄切り」では、稚児で小学6年の西川雅基さん(11)が鉾から身を乗り出してしめ縄を太刀で切った。交差点では、山鉾の車輪の下に青竹を敷き、進行方向を90度変える「辻回し」があり、観衆から大きな拍手が起きた。(西崎啓太朗)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。