熊本県立美術館本館で開催中の『超写実(ちょうしゃじつ)ホキ美術館名品展』。シリーズで一枚ずつ魅力を紹介しています。
17日紹介する作品の注目ポイントは『繊細な陰影と良い発色』です。
【仲野香穂アナウンサー】
「きょうの作品はどんな作品ですか?」
【ホキ美術館巡回展担当 松井 文恵 さん】
「特殊な絵の具を使って描かれた大矢 英雄の『夏至(げし)を待つ日』です」
【仲野 香穂 アナウンサー】
「見ただけじゃ分からないのですが、どんな絵の具ですか」
【ホキ美術館巡回展担当 松井 文恵 さん】
「顔料を卵、全卵で溶いて作った絵の具『テンペラ絵の具』と言います」
(油絵の具に比べ時間が経っても変色しづらい)
【ホキ美術館巡回展担当 松井 文恵 さん】
「『ハッチング』という技法を使い非常に細い筆で右上から左下に細かい線を描いてその陰影で表現する技法を使っている」
(細かい線で陰影を表現)
(マットな質感と発色の良い青)
【ホキ美術館巡回展担当 松井 文恵 さん】
「この画家は、ルネサンス時代の作品が非常にお好きでこれはフレスコ画の剥落をイメージしたもの」
【仲野 香穂 アナウンサー】
「あえて剥がれたように?」
「描いているということですね」
(ルネサンス期のフレスコ画の剥落をイメージ)
【ホキ美術館巡回展担当 松井 文恵 さん】
「細かい線の集積で描かれている肌の表現、マットな質感、美しい色彩をどうぞ間近にお楽しみください」
(ホキ美術館名品展熊本県立美術館本館9月1日(日)まで)
18日は会話が聞こえてきそうなほど写実的に描かれた人物画を紹介します。
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