小泉八雲の代表作「怪談」の出版から2024年で120年になるのを記念して松江市で販売されている「怪談グルメ」。その第2弾が18日にお披露目されました。「怪談」と松江の誇る数々の文化がコラボです。

妖怪「河童」をモチーフにした「かっぱふぇ¥」に、妖怪「雪女」の情景をイメージした和菓子のプレート。松江ゆかりの文豪・小泉八雲の代表作「怪談」の出版120周年を記念して、市内の2つの和菓子店で販売されている「怪談グルメ」です。
この続編となる期間限定の食のイベントが始まるのを前に、関係者を招いたキックオフイベントが18日に開かれました。

村上遥アナウンサー:
今回の怪談グルメの企画は、島根の工芸品と日本酒のコラボです。

食のイベントのタイトルは「怪談おちょこで楽しむ八雲の思い出酒」。松江市の老舗酒蔵「米田酒造」の店舗の裏にある茶室で、「日本酒」と「器」と「肴」の3つを同時に楽しむことができます。米田酒造の日本酒に合わせる「肴」は、彩雲堂の和菓子や熊本の辛子蓮根チップスなど、小泉八雲ゆかりの地の特産品を用意。さらに「器」は、市内の工芸作家の集まり「MATSUE流の会」が手がけました。

このうちおちょこは「怪談」に登場する「むじな」や「雪女」、「耳なし芳一」がモチーフ。さらに皿や箸、箸置きまで「怪談」づくしです。

小泉八雲のひ孫・小泉凡さん:
楽しいし、こういう風に怪談が表現されるのははじめてだと思う。五感を研ぎ澄ませて楽しんでもらいたい。

この「怪談グルメ」の仕掛け人は、大手グルメサイト「ぐるなび」の社員・寺島奈実さん。約2年前に「地域活性化企業人」として松江市に派遣され、地域の魅力発信に取り組んでいます。

ぐるなび・地域活性化企業人 寺島奈実さん:
松江はお城もあって、日本酒発祥の地である島根というところもあって、茶の湯文化もあってと、日本が詰まった街だと思っているので、そういうところをPRしていきたい。

茶の湯、日本酒、工芸品そして小泉八雲。松江の誇る全てが詰まったこのイベントは、20日から8月中旬までの毎週土曜日に米田酒造で開催されます。

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