国際協力機構「JICA」の海外協力隊員として、島根県海士町から南アジアのブータンに8月から2年間派遣される元教師の女性がいます。隠岐島前高校で実践されている教育モデルをブータンで広める役割を担います。

海士町・大江町長:
海士の文化を伝えていただいて、たくさん仲間を連れて帰ってきてください。

吉井玲香さん:
とにかく体に気をつけてがんばってきます。あまり無茶しすぎないようにします。

7月9日に海士町役場で開かれた壮行会で、大江町長から激励を受けたのは、町内在住の吉井玲香さんです。吉井さんは8月から2年間、JICAの海外協力隊員として南アジアのブータンへ派遣され、現地の高校でコーディネーターとして授業のサポートを行います。
吉井さんは群馬県出身で、2013年から2年間、海外協力隊員としてブータンで美術教育に携わり、その後海士町に移住。2024年3月まで町内の中学校と高校でも美術を教えてきました。
ブータンと海士町の教育事業を熟知していることから、ブータンの教育魅力化に取り組むJICAが、再び吉井さんの派遣を決めました。吉井さんの任務は、隠岐島前高校で行われている「地域探求学習」をブータンでも取り入れること。毎年、島外から多くの生徒を呼び込む隠岐島前高校で実践されている課題解決型学習を基に、ブータンで新たな教育モデルの普及をめざします。

海士町・大江町長:
地元の人たちと交流を通じて街を元気にしてくださった一人。海士町の元気をブータンに伝え、ブータンを盛り上げて、そしてブータンの人たちを海士町に連れてきて海士町が盛り上がるような環流の仕組みを作ってほしい。

吉井玲香さん:
海士町の繋がりも持ちながらの(ブータンでの)活動になれたらと思います。2年後もブータンと繋がれるような状態で戻ってくることが目標です。

吉井さんの派遣期間は2年間。ブータンと海士町の橋渡し役として活動します。壮行会では、全員で「気合いだ!気合いだ!」と連呼して、吉井さんにエールを送りました。

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