23日夜、テレビ朝日とBS朝日でCMや番組が一時放送できなくなった。両局は24日に「機器の不具合によるトラブル」と明かしたが、原因は調査中という。

 テレビ朝日ではニュース番組「報道ステーション」放送中の午後10時半から翌日午前0時までの1時間半、CMの放送ができなくなった。この間、「機器の不具合によりコマーシャルが送出できない状況となっております」とのテロップが表示された。番組を送り出す「マスター」に不具合が生じたといい、同局が詳細を調べている。系列23局の放送にも、影響が出たという。

 BS朝日では、プロ野球中継が終わる直前の23日午後10時6分から不具合が発生。CMに加えて番組も放送できなくなった。午前0時に復旧するまで、取りやめた5番組については、後日に振り替えて放送するなどの対応を取る。BS朝日の4K放送でも同じトラブルが起きていた。テレビ朝日の事案との関連性については、「調査中」という。

 放送法では、「重大な事故」が起きた際には、放送局が理由とともに総務大臣に報告することが定められている。施行規則によると、地上波デジタル局やBS局は、主要な送信設備に起因して、放送の全部または一部を停止させた事故が15分以上続いた場合に、報告が義務づけられている。

 総務省は、局の原因究明を待って、今後の対応を判断する。

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