江戸時代末期に日本や当時の琉球を訪れ、江戸幕府に開国を迫った米国のペリー提督率いる遠征隊の航海記録「ペリー提督日本遠征記」原本の完全復刻版をこのほど、デジタルアーカイブ業のNansei(那覇市、山田豊社長)が再発刊した。
同社は、ペリーが初めて琉球を訪れた1853年から150年の節目に当たる2003年に同書を発刊。今年、ペリー提督が日本、琉球とそれぞれ日米和親条約、琉米修好条約を締結してから170年になることから再発刊した。
「ペリー提督日本遠征記」(全3巻)は、ペリーの監修で1856年に米国議会から出版された。第1巻が本記、第2巻は自然科学などの学術報告、第3巻には天文観測結果がまとめられている。当時の琉球や日本、中国などの人文・自然の貴重な研究資料とされる。
「遠征記」原本の日本語訳本は1997年に出版されていたが、原本の完全復刻版刊行は同社が初の試みとして行った。今回、特別価格として全3巻で税抜7万円(初版価格は税抜13万円)で販売する。同書に関する問い合わせはNansei、電話098(867)1300、またはメール、haisai@nansei-m.co.jpまで。
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