琉球民族遺骨返還請求訴訟の原告団長で、龍谷大教授の松島泰勝さんらは26日、京都大学を訪ね、遺骨返還問題の解決に向けて原告や弁護団との話し合いの場の設置を求める要請書を同大職員に手渡した。応対した職員は「返答させて頂く」と述べたという。

 要請書ではほかに、遺骨の倫理的取り扱いについて京大の「倫理指針」を示すことや、遺骨を返還しないことに対する謝罪と遺骨の返還を要請。9月2日までの返答を求めた。

 松島さんは、米国人類学会が公表した遺骨の倫理的取り扱いに関する報告書で「本人や子孫らの同意がなければ研究や展示をすべきでないと明示しており、京大が保管できる根拠は揺らいでいる」と指摘した。

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