小泉人気で自民、参院選大勝
2001(平成13)年 “改革” を旗印に4月に政権の座に就いた小泉純一郎首相への期待が高まり、第19回参院選で自民党が改選64議席を獲得する大勝。非改選議席を合わせると公明党、保守党を含む与党が139議席となり、参院247議席の安定多数を確保。選挙後は、新たな産業創出、民間や地方への権限・事業移譲による中央政府の行政改革、特殊法人見直しなど「聖域なき改革」を進めた。
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自民、参院選で歴史的敗北 安倍首相退陣へ
2007(平成19)年 第21回参院選で、自民党が37議席と歴史的大敗。一方、民主党は60議席を獲得し、参院で第1党となった。郵政造反組復党問題や年金問題、相次ぐ閣僚の不祥事が重なり、第一次安倍晋三内閣への批判が自民から民主へのシフトを引き起こした。非改選議席を含めると参院では野党が137議席の安定多数を獲得し、衆院与党の政権運営が難しくなる「ねじれ国会」となった。安倍首相は9月に内閣総辞職を表明し、福田康夫氏が後任首相に就いた。
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その他の出来事
井伊大老、米と修好通商条約締結
1858年(旧暦:安政5年6月19日) 米国のハリス駐日総領事と、大老井伊直弼が日米修好通商条約に調印。江戸幕府は孝明天皇の勅許を求めたが失敗し、勅許を得ぬままに条約を締結。条約の主要点は、米国公使の江戸駐在 / 江戸・大坂の開市 / 神奈川ほか4港の開港 / 片務的領事裁判の承認(治外法権)▽日本の関税についても条約で定める。米国の治外法権を認め、日本には関税自主権を認めない「不平等条約」だった。幕府はこの年、米国のほか、英、仏、露、蘭の各国とも同様の条約を結んだ(安政の五カ国条約)。
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両国の花火大会 17年ぶり復活
1978(昭和53)年 江戸時代から行われていた夏の風物詩、両国の花火大会が「隅田川花火大会」と名称を変更して17年ぶりに復活。高度成長期の62~77年は、墨田川の水質汚染や交通渋滞で中断。再開後は原則、毎年7月の最終土曜日に開催。2つの会場で花火を打ち上げ、全国の花火職人が技を競うコンクールも行われる。
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水俣湾の魚介に安全宣言
1997(平成9)年 水俣病の公式確認から41年ぶりに、熊本県知事が水俣湾の魚介類の安全を宣言、湾内での漁業が再開された。水銀値の高いヘドロがたまったエリアを鋼板で囲って海と仕切り、そこに沖合の汚泥を浚渫(しゅんせつ)して埋め立てる工事を77年から実施、水銀に汚染されたヘドロや魚介類を封じ込めた。熊本県の調査で94年には、水銀が国の暫定基準を超える魚種はいないことが確認された。安全宣言後も水俣湾の魚介類水銀調査を3年間にわたり年2回ずつ実施、安全性が確認された。
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イチローが日米通算3000本安打
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