この夏行きたいスポットを紹介する九州沖縄企画。まずは佐賀から。冬、氷が張った湖の上で釣るあの魚が夏に釣れるんです。


次々と釣りあげられるのは冬のイメージがある”あの魚”。この夏、大漁の予感です。

佐賀市の北山湖。
面積約200ヘクタールと県内で2番目に大きなダム湖です。
標高は約350メートルと涼しいこの北山湖で行われているのが夏のワカサギ釣りです。

【原竹 凌太朗】
「こんにちは、きょうはよろしくお願いします」

「よろしくお願いします」
今回一緒に釣りをするのは古谷憲一さん。
近くの診療所で事務長を務める傍ら、休日には毎週ワカサギ釣りに出かけ、山梨県で今年3月に行われたワカサギ釣りの全国大会では4位に入賞する実力者です。

【原竹 凌太朗】
「ワカサギって冬に釣るイメージがあるんですが、夏にも釣れるんですか?」
【古谷さん】
「そうですね、だいたい冬のイメージなんですけど、去年、冬というか秋のシーズン中にあまり釣れてなくて、それが生き残っているのかと推測なんですけど」

加えて、夏のワカサギは餌に対する食いつきがよく、ポイントさえ合っていれば入れ食い状態。
古谷さんも1日で千匹以上を釣りあげたことがあるとか。早速、出港です。

【原竹 凌太朗】
「釣りに必要な、竿、仕掛け、餌はすべて借りることができます」

餌をつけて糸をたらし、まずは仕掛けを底につけます。

【古谷さん】
「底についたら(糸が)たわむので、底からちょっとあげた状態で。ピクっとなった時にあげたら多分釣れる」

【原竹 凌太朗】
「おおー!!釣れました。結構簡単に釣れたのでびっくりしました。手に来る感触とかもダイレクトに来るんだなと。めっちゃ楽しいですね」

古谷さんは自前の電動リールの二刀流。
両手であたりを探り効率的にワカサギを釣り上げます。
北山湖では冬場に釣りを受け付けていますが、この時期は初めて。
新たな客層やリピーターの獲得に業者も期待を寄せています。

”あたり”がなくなったら場所移動を繰り返し、約3時間で終了。
90匹ほどを釣りあげました。一方、達人は、

【古谷さん】
「自分が235。もう本当に誰でも釣れます」


【原竹 凌太朗】
「ありがとうございました。こんなに釣れると思ってなかったので」
【古谷さん】
「釣れてよかったです。楽しさがわかってもらえれば」


【原竹 凌太朗】
「釣ったワカサギは佐賀県産の小麦粉を使って天ぷらにしていただきます」

佐賀県は小麦の生産量が全国第3位。
北山ダムの水の恩恵を受け、育った小麦をまといカラッと上がったその天ぷらの味は…。

【原竹 凌太朗】
「おいしい。魚のうまみの中にちょっとほろ苦さがあっておいしいです」

夏のワカサギ。佐賀の新たなレジャーとして注目です。

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