歌舞伎俳優の中村錦之助さん、隼人さん親子が「松竹大歌舞伎」の製作発表会見を行いました。
本公演は、10月31日から11月25日にかけて、『双蝶々曲輪日記 引窓』(以下、引窓)と『身替座禅』を全国20か所で上演します。
中村親子が全国を巡り共演するのは、10年ぶりとなります。
親子での全国巡業について、錦之助さんは、“隼人が小学生の時は、一緒の部屋で、北海道ではグライダーしたり、色々な所に行って親子の楽しい思い出が詰まっています。1番の楽しみは、親子で芝居ができること。やはり隼人には負けられないので、いち役者として戦っていきたいと思います“と語りました。
錦之助さんは、隼人さんについて、“ここ数年の成長が著しいなと、もう私が教えることは何も無いなと、僕が教えるのは役者としての基本。漢字で言えば書き順、あとは自分で磨いていくものだし、20代後半から30代は1番伸びる時期。時にはつまずいても良いんです、壁にぶち当たらないとそこから先成長出来ないので、やっているうちにいつの間にか出来るようになっているんですよ”と、アドバイスしました。
父・錦之助さんについて、息子の隼人さんは、“僕からすると恐い父でしたけど、でも、それがあって今があると言うか、この業界では、僕と父の関係は良好な方だと思います”と、笑顔で答えました。
また、今回の公演では、「新春浅草歌舞伎」の『お年玉ご挨拶』を踏襲して、冒頭の『ご挨拶』に素顔で登場する隼人さんは、“浅草歌舞伎で挨拶する時は、次の演目に出ない人だったり、出るまでに30分くらい時間がある人がするのですが、今回、私の場合、挨拶してから引窓の出番まで10分くらいしかありません、間に合わなかったら申し訳ありません“と、冗談混じりに話しました。
【担当:芸能情報ステーション】
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