去年、こちらの高いフェンスをめぐって、地元住民から反対の声が上がるなど、物議を醸した滋賀県の「びわ湖大花火大会」。
ことしはどうなったのでしょうか?

8日、開かれた大津市の「びわ湖大花火大会」。
およそ1万発の花火が夜空を飾りました。

ことしは6万2000人分の有料観覧席や、エリアが設けられ、県の内外から多くの人が訪れました。

この花火大会をめぐっては、去年、雑踏事故などを防ぐため、花火を見る人が滞留しないよう、実行委員会が、会場の周辺に高さおよそ4メートルの”目隠しフェンス”を設置。

しかし、これに地元の住民からは反対の声が。

【中央学区自治連合会・青木正博会長】「今まで無料で見られた場所が減ってきて、高い長い壁に対する不快感とか拒否感がある」

さらに、住民が長く訴えてきた、ゴミや騒音の問題などには、効果的な対策が取られていないとして、地元の住民団体が、花火大会の開催に反対する決議文を提出する事態となっていました。

そして迎えたことしの花火大会。

会場の周辺には、去年と同じように、安全対策のために、高さおよそ4メートルの目隠しフェンスが設置されましたが、実行委員会は、住民の理解を得るために、有料席を地元住民優先で販売したということです。

さらに、警備員を増やしてパトロールを行い、ゴミ箱を多く設置するなど、対策が取られました。

一方で、混雑した会場では、こんな様子も。

【警備員】「こちら通路です、立ち止まることできません。ご移動ください」

安全対策のために設置されたフェンスの周辺で、多くの人が立ち止まったり、路上に座り込んだり。まだまだ課題は残されています。

実行委員会は「今後もより良い運営方法を探りたい」としています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。