【石垣】石垣市新川の真乙姥(まいつば)御嶽で7月29日、石垣市最大の伝統行事、四カ字豊年祭(登野城、大川、石垣、新川)のムラプールが開催された。旗頭や神衣装姿の水主のほか、字会長などの長老がミルク節を歌いながら登場。ザイ踊りや稲ずり、鎌払い、田打ちなど多彩な舞が奉納され、訪れた人々を魅了した。(奥沢秀一、太田茂通信員)
周辺字会や公民館から、代表や太鼓隊、舞踊の女性陣も集まった。JAおきなわ八重山支部や石垣島製糖工場、八重山農林高校、石垣中学校からも奉納が行われ、会場は伝統の衣装で着飾った踊り手や勇壮な旗頭の担ぎ手、太鼓隊の出入りでにぎわった。
女性だけの儀式「アヒャー綱」では、新川の國吉輝子さん(69)が神司からブル棒(カヌチ棒)を受け取り、雄雌の綱をつなげるブルピトゥを担った。女性120人以上が「サーサー、サーサー」と激しく声を上げて会場を盛り上げる中、二つの綱に棒を差して結び付けた。
この後場所を移動し、勇壮な武者が登場する「ツナヌミン」や大綱引きなどが行われた。日が沈むと、多くの見物客で会場は盛り上がり、大綱引きでは西が勝利した。
東京都から訪れた大久保美佑(みゆ)さん(28)は「豊年祭は『すごい!』の一言。伝統文化の素晴らしさを感じる」と感激していた。
前日の28日には同四カ字でオンプールがあり、各御嶽で祈願と奉納舞踊があった。
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