人形師と連絡がとれず、まつりの山車(やたい)制作に影響が出ている問題。開幕が迫る新庄まつりは人形が予定数に満たず、あす(16日)閉幕する金山まつりの人形も借り受けて間に合わせることになった。

この問題は、金山まつり・新庄まつりの山車の人形を手がける唯一の人形師が、8月上旬から音信不通となり、山車の制作に影響が出ているもの。

関係者によると、8月24日に開幕する新庄まつりでは約100体の人形が使われる予定だが、人形師の作業場には約70体しかない。
そのため、あす閉幕する金山まつりの人形21体と、新庄ふるさと歴史センターに展示されている11体を貸し出しの対象に加え、間に合わせるという。

新庄山車連盟がきのう開いた緊急の会議では、一部の若連から「希望する人形が分配されなければ山車の完成度は落ちる。今年は出来栄えを審査するのは難しいのでは」との意見が出た。
また、来年以降の山車づくりを不安視する声や、一人の人形師に制作を委ねてきた運営のあり方を問う声も上がったという。

各若連には8月18日から人形が割り当てられるが、ある若連の幹部は「希望通りの人形が届くかはわからないが、この緊急事態を若連全体で協力し合い乗り切るしかない」と話している。

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