日本棋院(東京都千代田区)は22日、団体戦で優勝を争う日本女子囲碁リーグを創設すると発表した。日本棋院が今年100周年を迎えるのに合わせたもので、囲碁の普及や棋士のレベルアップを図るのが狙い。小林覚理事長は同日の記者会見で「中国・韓国と(実力的に)ほぼ肩を並べるところまできていて、もっと鍛えていけば世界一になれる。チームを背負って打つのは責任の重い戦いとなり、より一層メンタルを鍛えられる。その意味でリーグ戦は役に立つと思う」と話した。
日本棋院によると、チームは東京や愛知、広島、福岡など各地区をホームとする5チームで構成し、メンバーは監督と女性棋士4人の計5人。リーグは総当たり制で、7月以降、ほぼ月1回のペースで対局し、2025年6月に決勝を行う。監督は吉原由香里六段や鶴山淳志八段、鈴木伸二八段らが務める。
記者会見に同席した藤沢里菜女流本因坊は「チーム戦は一戦一戦が重く感じられる。出場できればモチベーションが高まるし、本当に楽しみにしている」と語った。
5月28日に監督会議を開き、棋士を選抜する。棋士は日本棋院のほか、関西棋院や国外の棋院所属棋士からも1人選抜できる。3月に韓国棋院に移籍した仲邑菫(すみれ)三段が参加する可能性もある。優勝チームには賞金500万円が贈られる。【武内亮、写真も】
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