フィリピンのラモン・マグサイサイ賞財団は31日、「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞をアニメ映画監督の宮崎駿さん(83)に授与すると発表した。「作品は商業的に成功しただけでなく、人間の在り方への深い理解を表現し、見る人に自省と思いやりを促している」と称賛した。
財団は宮崎さんが作品の筋書きを単純化せず「環境保護や平和、女性の権利といった問題を芸術を通して子どもに理解させている」と評価。「子どもの心を開き、根本的な問題を投げかけ、楽しませながら教育している」と強調した。
宮崎さんについては「想像力の担い手である子どもたちに、自身の光とひらめきを与えている」とたたえた。
1985年に設立されたスタジオジブリを通じて「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」など「世界で最も記憶に残り、愛されている長編アニメ映画を数多く送り出した」とも指摘した。(共同)
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