桜坂劇場(那覇市)は、誰でも気軽に沖縄語(ウチナーグチ)を学べる学校「MABU-e(マブイー)」を9月9日から開校する。世代を問わず沖縄語を普及させ、伝統や文化の継承につなげていくねらいがある。講師らは「沖縄語は一緒に生きてきた言葉。講座を通して大いに広めていけたら」と意気込んだ。
MABU-eは「マブイ(魂)」と「エデュケーション(学習)」を組み合わせた造語。「魂からウチナーンチュになろう」という意味が込められている。講座は初心者向けや親子向け、組踊や沖縄芝居から学ぶコースなど全23プログラム。宮古語や八重山語の講座もあり、現在受講者を募集している。20日に県庁記者クラブであった記者会見で、同劇場の大田結月は「沖縄語がなくなると、沖縄の伝統や歴史、文化もなくなってしまうかもしれない。未来につなげていくため、沖縄語に触れるきっかけづくりにしたい」と述べた。
沖縄音楽研究家の山内盛貴は県外出身で、自身も沖縄語の面白さに魅了された一人。「沖縄の言葉は魅力的で感動する。音楽の歌詞などから良さを発信していければ」。沖縄芝居役者の普久原明は「これまで舞台を踏む中で、先輩方にたくさん時間をかけて教えてもらった沖縄語。今度は自分が伝えていけるように大きな使命を持って頑張りたい」と力を込めた。申し込みや問い合わせは同劇場、電話098(860)9555。(社会部・大庭紗英)
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