江戸時代から続く真室川町の農民芸能「釜淵番楽(かまぶちばんがく)」が奉納された。水害からの復興の願いも託され多くの人が祈りを捧げた。
釜淵番楽は江戸時代後期、山岳信仰の修験者が村人に伝えたのが始まりとされ、地元の守り神・虚空蔵神社(こくぞうじんじゃ)の例大祭の奉納舞として、保存会が300年以上に渡って継承している。
番楽は、場を清める「先舞(さきまい)」「三番叟(さんばんそう)」でスタート。
7月、最上地方を襲った大雨災害からの復興と鎮魂の祈りを込めたかがり火が灯る中、「剣の舞」や「鳥舞」「三人太刀」など多彩な演目が次々に演じられ、大きな拍手が送られていた。
(地元住民)
「初めて見た。すごく感動しています」
(新庄市から)
「おじいちゃんとお父さんから孫たちに伝統が引き継がれている。地域で子どもが育っているのが良くわかった」
高齢化などに伴い釜渕番楽の担い手は徐々に減っていて、保存会は「番楽の魅力と技能を子どもたちに伝え継承者を育てていきたい」と話していた。
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