藤井聡太名人(21)に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期名人戦七番勝負の第2局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、千葉県成田市など地元主催)は23、24の両日、成田市の成田山新勝寺で指される。開幕局は藤井名人が逆転で141手の大熱戦を制した。名人の連勝か、挑戦者が巻き返すか。成田対局はシリーズの流れを占う一戦となる。
名人戦は市制施行70年を迎えた成田市の記念事業の一環で、同寺での開催は10年ぶり3回目。両対局者は22日に到着し、護摩祈とうを受けた後、境内の光輪閣に設けられた対局室を検分した。
藤井名人は「名人戦は持ち時間が9時間あり、一度形勢を損なうと挽回するのが難しいところがあるので、序盤から一手一手深く考えて指したい」、豊島九段は「自分がやること(戦法)は決めている。第1局で久しぶりに9時間の将棋を経験したので、それを生かして戦っていけたら」とそれぞれ抱負を語った。
対局は23日午前9時、豊島九段の先手番で始まり、午後6時半の手番が指し手を封じて、24日に指し継がれる。立会は森内俊之九段、解説は渡辺和史六段、記録は福田晴紀三段と中沢良輔三段が務める。【新土居仁昌】
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