福井市の福井工大附属福井中学校で4日、体育祭が開催され、吉本興行所属の芸人と中学生が一緒につくったオリジナルの新競技を楽しみました。
福井中学校の体育祭では、全校生徒約200人が赤・青・黄色のチームに分かれて仲間と汗を流しました。
そこに参加していたのは吉本興業所属のお笑い芸人「バンビーノ」の2人と、福井住みます芸人の「飯めしあがれこにお」さんです。
金井学園と吉本興業は、2022年から地域活性化と優秀な人材を育成する目的で「包括連携協定」を結んでいます。その一環として、お笑い芸人と生徒の有志で構成されたプロジェクトチームを中心に、3カ月間かけて体育祭の新競技を一緒につくりあげました。生徒たちにゼロから作り上げる達成感を味わってもらうのがねらいです。
新しく考案した競技は、その名も「王様しっぽ取りゲーム」。各チームで1人が「王様」になり、残りのメンバーが「兵士」と「救助」に分かれます。「兵士」は相手チームのしっぽを狙います。「救助」は取られたしっぽを回収し復活させることができます。また、ボールも使用し、あてられた人は3秒間、止まらなければいけません。先に相手の王様のしっぽを取った方が勝ちとなります。
最初に考案したルールが複雑だったため、みんなにわかりやすくするために、生徒同志で実際に競技をしながら検証し改良を重ねてきたそうです。
競技を体験した生徒は「最初は難しかったが、やっていくうちにルール分かってきてとても楽しかった」「(新競技の考案を)これからの世代にもつなげていってほしいし、ひと言で表すならサイコーです」などと楽しそうに話していました。
競技を考案したプロジェクトメンバーは「やっている人が楽しいのを目指した。見ている人も含め、全員がみんなが盛り上がるものを作ろうというのが大変だった」「多分、成功だったので良かったです」「芸人さんがいることで普通の体育祭で味わえないような非日常間があって面白かった」などと話していました。
競技終了後には芸人がネタを披露する場面もあり、楽しく生徒と交流していました。
バンビーノの2人と飯めしあがれこにおさんは「新しいスポーツを作ると言ったら、他の芸人さんから何してんのって言われた。(王様しっぽ取りゲームは)響きが面白いですから」と話し、実際に競技をしての感想については「1回しっぽをとられた時にみんなからめっちゃ怒られた。でもそれくらい徐々に慣れていって熱狂した」と楽しそうに話していました。
オリジナルの新競技を楽しんだ体育祭。生徒も芸人さんも、忘れられない思い出になったようです。
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