福井県内の魅力を再発見する小さな旅「小旅」のコーナーでは今回、勝山市と石川県白山市にまたがる「取立山」を紹介します。残暑が厳しい時期に「涼」を感じつつ山頂を目指します。
 
勝山市と石川県白山市にまたがる取立山の標高は1307m。春にはミズバショウが咲き、多くの登山客でにぎわいます。
 
国道157号から取立林道に入り進んだところに登山口があります。今回は、取立大滝を通りこつぶり山を経由して山頂を目指す、通称「大滝コース」を登ります。
 
生い茂る木々がつくる緑のトンネル。足元では、四季折々の草花が出迎えます。小さな花が集まるように咲いているオトコエシやタマアジサイ、黄色く存在感を放つオタカラコウ、薄紫の可憐な花を咲かせているツリフネソウなど、登山客の目を楽しませています。
 
登り始めて30分程がたった頃、激しい滝の音が聞こえてきました。取立大滝です。落差は30メートルあり、圧巻の光景が大自然の中に浮かびます。
 
滝のすぐ近くまで行くと、水しぶきが降り注ぎ「涼」を感じることができます。
  
この大滝から40分ほど登ると「こつぶり山」が姿を現します。振り返れば、眼下に勝山市の街中を望むことができます。
  
さらに先に進むこと40分、こつぶり山の山頂に到着です。今回は雲がかかって見えませんでしたが、晴れた日には雄大な白山連峰を見ることができます。
 
目指す取立山の山頂まではもう少し。
 
避難小屋を通り過ぎて少し登ると、目的地、取立山の山頂に到着しました。天気に恵まれると、ここからも白山や奥越の山々を眺めることができます。
 
登山口から取立山山頂までは約2時間30分、途中「涼」も感じながら、山頂からの雄大な景色を求めて登ってみてはいかがでしょうか。
 
〈取立山登山口〉
勝山インターから車で約30分。国道157号の途中で取立林道に入り進むと、駐車場と登山口があります。

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