俳優・アーティストの のんさんが「第16回 伊丹十三賞贈呈式」に金色のジャケットワンピースに鶴の刺しゅう入りの金色ブーツで出席。受賞の喜びを語りました。

のんさん



この伊丹十三賞は、映画監督・エッセイスト・俳優など、様々な分野で活躍した伊丹十三さんの遺業を記念に創設した賞です。今回、のんさんは俳優業のみならずミュージシャン、映画監督、アーティストとして、困難に直面しながらも、自由な表現に挑み続ける創作活動が受賞理由となりました。

のんさんは“自分は自信がある方と自負していて、怖いもの知らずだと思います。でも時々、自信があっても、褒めてもらえても、自身の表現に対して疑い続けるという思いが私にもあり立ち止まってしまいます”と、これまでの苦労を振り返りました。



そして、その姿勢が伊丹十三さんに通じるところがあると評されたことに興奮を隠さず“でも「これで良いんだ」と「やりたいことを貫き通すんだ」と思える、背中を押してもらえる特別な賞をいただいたと感じています”と、受賞を噛みしめるように語り“伊丹十三さんのように自分の表現を突き詰めていけたらと思います。もし願い事が叶うなら、リアルタイムで伊丹十三体験をしてみたかったな”と笑顔を見せました。

この日、伊丹十三賞を主催する、伊丹十三記念館館長で伊丹さんの妻・宮本信子さんは出席がかなわず、ビデオメッセージを寄せました。

のんさんと宮本さんは朝ドラ「あまちゃん」で共演。のんさんが演じたアキの祖母・夏を宮本さんは演じており、朝ドラの制作発表会見で初対面したという宮本さんは “最初に会ったときは無口でシャイでおとなしく「この子、大丈夫かな?」と不安になりました” と回想し “この子を守らなきゃと思いました。長い苦しい時間や道を耐えて頑張ったと思います。そのことをバネにして、強く、大きく成長しましたね。これからも体大切に大きく羽ばたいてください” と賛辞を送りました。

式後の会見で、のんさんは “この賞をいただけることは、宮本さんも私の活動を認めてくれたんだと感じたのでうれしかったです” と喜びつつ、宮本さんと食事をした際、長編の脚本を宮本さんに見せ「映画が撮りたい」と伝えたところ、“「映画はそんなに甘いもんじゃない」と喝を入れられたことがあって。以来、私が書いていることは宮本さんにはひた隠しにしていましたが、今回(伊丹十三賞を)受賞した時や、映画を撮った時に連絡をくれて、すごくうれしいなと思います”と語りました。

また「あまちゃん」撮影時に、のんさんが前室の端にある着替えルームに籠っていた時に宮本さんから“どんどん、お籠りしなさい”と言われ“あー、お籠りしていいんだ…っていうのが、すごい励みになりましたね”と宮本さんとの「甘辛」エピソードを明かし、当時を振り返りました。

あらためて この10年を振り返ってもらうと “私が「のん」になるときに大事にしていたのは、信じる事。自分が持っているものが死なないようにしたいって言う気持ちがすごく強くて、妥協が出来ず今にいたるんですが、それでも面白がってくださる方や応援してくださる方がいて、迷いや悩みもあるけど、「自分だから、これがやれた」「これがやりたかった」と思える表現をつくったり俳優として、その積み重ねてきたことを信じてやってきました”と力強く語りました。


【担当:芸能情報ステーション】

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