岩手県大船渡市の長谷寺に伝わる絵馬群と二戸市の金田一・浄法寺の子安信仰の資料と助産用具が新たに県の文化財に指定されます。
県文化財保護審議会が9月6日、県教育委員会に指定するように答申しました。

このうち、有形文化財に指定が答申された大船渡市の猪川観音長谷寺絵馬群は全16面のうち10面に1770年から1873年の奉納時期が記され、他の6面も近世後半から近代にかけ制作されています。

スギやキリなどに描かれた絵柄は、色使いが鮮やかで金箔を細かく使い入念に制作されていて、岩手を代表する板絵にふさわしいと評価されました。

また有形民俗文化財に指定答申されたのは二戸市の二戸金田一・浄法寺の子安信仰の資料と助産用具118点です。

この地域では、地蔵菩薩像や女神像などの形状の「子安さま」に安産を祈願する信仰があり、この「子安さま」像を含む信仰資料と助産文化がわかるへその緒を切る刀などの道具類が、当時の風習を伝えていると評価されました。

指定が決まれば県の指定文化財は409件となります。

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