2024年パリ・パラリンピック大会が閉幕した。日本からは175人の選手が参加し、メダルは金14、銀10、銅17の計41個。「過去最多だった2004年アテネ大会のメダル52個を超える」目標には及ばなかったものの、金メダル数は自国開催だった前回大会の13個を上回った。

東京五輪・パラリンピック前の2019年に開所した味の素ナショナルトレーニングセンターイースト(東京都北区)は、パリ大会に向けても各競技団体が強化合宿のために有効に活用。東京のレガシーが引き継がれたと言える。

競泳の鈴木孝幸(運動機能障害)は6回連続の出場。50メートル平泳ぎでは、2008年北京大会で出した48秒49の日本記録を16年ぶりに自ら更新する日本新記録。同じく競泳の木村敬一(視覚障害)は5大会連続の出場で、100メートルバタフライで16年ぶりにパラリンピック記録を塗り替えるなど2冠を獲得。53歳の杉浦佳子は自転車女子個人ロードレース(運動機能障害C1~3)を連覇し、自身が持っていた日本選手最年長金メダリスト記録を更新。

年齢を重ねても、たゆまぬ努力で世界のトップレベルを維持するレジェンドたちの活躍に敬意を表したい。

病床で見た国枝慎吾さんが活躍する姿に触発され、車いすテニスを始めた小田凱人選手は、初出場のパラ大会で18歳で金メダルをつかんだ。23年に競技引退したレジェンド・国枝さんの後継者としてこれからの活躍に期待したい。

過去の夏季パラリンピックでの日本のメダル獲得数

開催都市
2024パリ(メダリスト一覧) 14 10 17
2020 東京(メダリスト一覧) 13 15 23
2016 リオデジャネイロ 0 10 14
2012 ロンドン 5 5 6
2008 北京 5 14 8
2004 アテネ 17 15 20
2000 シドニー 13 17 11
1996 アトランタ 14 10 13
1992 バルセロナ 8 7 15
1988 ソウル 17 12 17
1984 ニューヨーク / ストークマンデビル 9 7 8
1980 アーネム 9 10 7
1976 トロント 10 6 3
1972 ハイデルベルグ 4 5 3
1968 テルアビブ 2 2 8
1964 東京 1 5 4
1960 ローマ 不参加

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