「和歌の浦」に聖武天皇(701~756年)が訪れて今年で1300年の節目となるのに合わせ、和歌の聖地となった歴史を祝う記念大祭が10月27日、和歌山市の和歌浦一帯で開催される。午前10時からの「聖武天皇行幸時代絵巻行列」には、NHK大河ドラマ「光る君へ」で藤原公任を演じる俳優の町田啓太さんが特別ゲストとして登場する。
実行委員会によると、公任は和歌の浦を訪問して詠んだ和歌をのこしており、縁の深い人物とされている。行列は玉津島神社から片男波公園野外ステージまでの約1キロを練り歩き、奈良、平安、江戸と三つの時代の和歌にまつわる人物役が衣装をまとって登場する他、市内の子どもたちなど約300人が参加する。
聖武天皇は724年10月8日に和歌の浦を訪れ、13日間滞在したとされる。その間にこの地を大切に保全することなどを命じた詔(みことのり)を出したという。10日に記者会見をした実行委員長の中山勝裕さんは「和歌山が誇る歴史と文化を広く伝えたい」と話していた。
記念大祭に合わせ、マルシェや特別記念コンサート、和歌に関するシンポジウムなども予定している。詳細は記念大祭の公式ホームページ。【安西李姫】
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