熊本県水俣市の写真家、佐野ゆうさん(36)が、九州写真師会連盟主催の「九州写真展覧会」で文部科学大臣賞を受けた。九州を中心に各地の写真館が腕を競い合う年に1度のコンテスト。自らの父(68)と長女(3)の愛情あふれる姿を被写体にして応募678点の最高賞に輝いた。
佐野さんは水俣市内の写真館の3代目。大分県立芸術文化短大(大分市)でビジュアルデザインを学び、北九州市内の写真館での修業を経て2011年に水俣に戻り、写真の仕事を続けている。
受賞作は、肩車をした2人が笑顔を寄せ合う様子をとらえた。高い位置からのストロボで表情を際立たせるよう撮影したという。09年以降、九州写真展覧会で10回の入選を重ねてきたが、今回が初の最高賞となった。
佐野さんは「写真を通じて幸せを形に残すお手伝いができたら。これからも心を込めた写真づくりに努めたい」と話している。【西貴晴】
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